潜水艦の暮らしぶり ~脱法ハウスが裸足で逃げた~


密閉された狭い狭い艦内にぎっしり詰め込まれた 100 名前後の乗員。もちろん男ばかり。
真っ暗な海の中は、空気も真水も有りません。
劣悪な環境で乗員の士気を支えるのは、選ばれたエリート軍人という強い誇りです。それでもちょっとコレはいかがなものでしょうというお話。

狭い狭い潜水艦

実際図で見るのが一番早いと思います。

伊号第一四潜水艦(甲型改二)

伊号第一四潜水艦の艦内図
定員108名

全長は 113 m とデカいんですが、艦内の大半が武装と動力で埋まります。
魚雷発射管やプロペラを回すモーター機器が場所を取るのは想像しやすいんですが、バッテリーもかなりの場所を占めてますね。
その合間に兵員室といった感じです。兵員用スペースがだいたい 1/6 程度でしょうか?
図的にはかなりすっきりして見えますが、実際にはいたるところに水や油や空気を通すためのパイプが這いまわり、ごっちゃんごっちゃんでしょう。なお、隙間という隙間にはもれなく缶詰とかが詰め込まれます。収納上手の奥様も真っ青ですよ。

当時の潜水艦は、可潜艦とも呼ばれ、基本的には浮上して洋上を進み、戦闘時だけ潜るスタイルです。
敵から隠れて丸二日以上とか潜ると、艦内温度が 40~50 度になるわ、炭酸ガス中毒で酸欠になるわで、ひっどい状況になりました。
空気浄化装置は有るには有りましたが、性能が不十分だったようです。
ちなみに、現代の原子力潜水艦は数ヶ月でも潜りっぱなしでいられます。まあ乗員の精神のほうがやられていきますが。

艦内は油まみれで、白い服着て歩くとあっという間に汚れました。
洗濯? 飲む水すら不足するというのになにをおっしゃいますか? あと洗えても、干すとこ無いし湿度高いから乾きませんよ。
風呂? なんですかそれ? いったいどうやって?

 

それでもできるかぎり配慮されてた帝国海軍潜水艦

だいたい全艦クーラーを設置してました。これのお陰で、南洋の暑い海でもかろうじて艦内温度を 30 度ぐらいに保つことができたようです。……湿度が高いのはどうしようもないですね、我慢してください。

医師が軍医として乗り込んでました。蒸し暑くてじめじめした艦内で、お風呂入れず着たきりスズメなので、皮膚病対策が重要です。あとどうしても心を病む乗員も出てくるのでそのへんも。暗い艦内をせめてなるべく明るくしようと、当時としてはハイテクの蛍光灯なども導入されてます。

ごはんも優遇されました。お米は電気釜で毎食炊きたてホカホカです。
おかずは缶詰ばかりになりますが、まあ長期航海では致し方の無いことです。
カロリーは控えめにしておきましょう、狭い艦内でハッスルされても空気の無駄ですので。

ベッドも、なんと一人につき1つずつ割り当てられました!すごい!
ドイツの U ボートの場合だと、同僚と共用でした。二交替ないしは三交代制で、同僚が寝てたベットにそのまま潜り込みますので、匂いと温もりがその……。「ホットベッド」と呼ばれました。

下の画像は、戦時中の雑誌の取材記事です。みつしり感が伝わってきますね。
しかしまあ、乗員のみなさんいい表情してらっしゃる。

潜水艦紹介雑誌2 潜水艦紹介雑誌1

 

潜水艦のトイレ

うんこを侮る無かれ。衛生上重要ですよ?
ドイツとイギリスが戦った北アフリカ戦線では、トイレを侮ったドイツ軍が病人を多数出して酷いことになりました。
砂漠なんでそこらに野ぐそするわけですが、無数のハエがたかって、そいつらがその足で食べ物にもたかってですね。ええ。赤痢で酷いことになりました。
一方、イギリスはトイレの作り方をきっちりマニュアル化して徹底させ、簡易設置トイレにハエよけの布まで付けたとさ。

上記の潜水艦船内図では、「兵員厠」というのが前と後ろに1つずつ、士官用のが1つありますね。
致した後、ポンプで海中に排出する仕組みでした。
操作ミスをすると逆流する厄介なシロモノでもあったようです。戦争の悲劇がこんなところにも。
なお、深度深く潜ると水圧が強くてポンプが効かなくなります。困りましたね。
おや? こんなところにバケツが
それもまた戦争の悲劇なのでしょう。

 


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