天龍ちゃん ~世界水準超えの怖い!~


「俺の名は天龍。フフフ、怖いか?」
怖い! 物凄く怖い! たっぷり怖がろう! 助けて!

 

 

天龍・愛宕比較

図1 愛宕さんとの比較

怖い…うん、天龍ちゃん怖い! 怖くて声も出ません。

天龍・山城比較

図2 山城さんとの比較

ひぃ! 山城さんは何時見ても艦橋が高すぎて不安定! 怖い!

 

 

天龍ちゃん出自

就役は 1919 年。大正 8 年。
大日本帝国海軍が、第一次世界大戦後に初めて建造した軽巡洋艦です。
その主目的は、艦隊の切り込み隊長
艦隊決戦において、本隊に先駆けて偵察・索敵を行い、夜戦で水雷戦隊の指揮を行う任務を帯びて作られました。

最新型の強力な新型蒸気タービン推進機関を搭載し、33 ノット(約 61 km / h) の高速力を実現。
巡洋艦として初搭載の 3 連装魚雷発射管で、強大な火力を配備。
極限まで引き絞った体に対して、ステータスポイントを武装と速力に全振りした、まさに殴りこみ特攻隊長。攻性の強い画期的な新鋭艦です。
帝国海軍軽巡のパイオニアである彼女は、世界水準を軽く超えたスゴイツヨイ艦なのです!

しかしちょっと尖りすぎました天龍型。
軽巡としては小さな船体に色々詰め込みすぎて、拡張性と居住性が犠牲になりすぎてしまったのです。
ロシア相手なら日本近海での戦闘ですが、アメリカ様相手なら広い太平洋をロングジャーニーです。結構キツいですね。
全 8 隻を作る計画だった天龍型軽巡は、結局天龍・龍田の 2 隻止まり。拡張性と外洋航海性を求めて、艦形を一回り大型化した球磨型軽巡洋艦に引き継がれることになります。

天龍型・球磨型比較

天龍型・球磨型比較 (WRシリーズ模型/船の科学館収蔵)
天龍型軽巡 「龍田」 より、上の球磨型軽巡 「多摩」 のほうが一回り大きいですにゃー

 

 

太平洋戦争開戦時の天龍ちゃん

太平洋戦争時は、艦齢 22 歳。技術進化の速い日進月歩の当時においては、さすがの世界水準軽く超えさんも、第一線での活躍は望めなくなります。
就役当時は輝いていた最新鋭 3 連装魚雷発射管も、20 年の時が過ぎ、いまや 5 連装発射管を搭載したぜかましがドヤ顔でオッオッうるさい状況。
でも大丈夫、近代化改修すればいいんです。いいと思いました。

…小さい船体にぎっしり詰め込んだ天龍型は、近代化改修の余地がありませんでした。
より艦齢の古い金剛型戦艦なんかは大改装を経て別人みたいに生まれ変わってるんですが、拡張性の無さがここでアダになります。
俺をこんなに強化しちゃって大丈夫かー?
ごめんなさい無理でした強化。対空機銃をちょっと良いのに換えておきますので、それでどうかご辛抱を。

しかしまあ、足の速さは未だに引けをとりません。船体が小さくて燃費が良いのも常に油不足にあえぐ赤貧日本海軍には大変ありがたいことです。
攻略作戦の支援任務や輸送作戦任務など、戦いを脇から支える重要任務に、駆逐艦を引き連れてフル活躍しました。縁の下の力持ちですね。

また、直接戦闘でも、活躍しています。
第一次ソロモン海戦。夜戦と聞きつけて割と強引に戦陣に加わり、サーチライトを照らしての艦砲射撃で米駆逐艦を中破させる戦果を上げたりもしました。
色々と流石です。

 

 

天龍ちゃんの怖い武装

流石に戦艦や重巡洋艦クラスとは比較になりませんが、軽巡洋艦としては最小サイズの船体に武装てんこ盛りです。

  • 14 cm 速射砲 : 4基4門
  • 8 cm 単装高角砲 : 1基1門
  • 6.5 mm 単装機銃 : 2丁
  • 53 cm 3 連装魚雷発射管 : 2基6門
  • 機雷 : 48個

800px-Tenryu_ONI

14cm 速射砲。絵的にはパッと見小さくて頼りなさそうですが、威力は中々のものですよ。
ただ、なんと人力装填です。
一発 38 kg の弾丸を、よっこいしょと抱えて弾込め作業しましょう。
発射速度は 1 分間に 10 発。 6 秒毎の弾込め、ぜひ頑張って!

 

 

天「龍」? 天「竜」?

軽巡洋艦は、川の名前から取って命名されます。

天龍ちゃんは、「天竜川」が、名前の由来です。長野県から愛知県と静岡県を通って、太平洋に流れる川です。
急勾配で川の流れが激しく、古くから「暴れ天竜」と呼ばれていたそうで。
うん、そういうイメージですよね。

なお、妹の龍田さん
奈良県を流れる「竜田川」が由来です。
こちらは紅葉の名所として名高く、
「ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」
なんて歌にも読まれていますね。
…意味? さぁ?

ところで、なんで「竜」と「龍」の文字を使い分けてるんでしょうね?
ちょっと調べたんですが、不明でした。
古来においては、「龍」の字は天皇にだけに許された特別な字であり、一般の使用は滅多に許されない決まりがあった、なんて話もあるようですが…。

 

 

天龍ちゃんの戦没

1942 年 12月。ニューギニアにて、駆逐艦「磯波」「涼風」「荒潮」「」を引き連れ、大型輸送船団の護衛任務に付いていました。
その最中、米潜水艦「アルバコア」からの魚雷攻撃。およそ 2 時間後に沈没。
太平洋戦争において、米潜水艦が軽巡を撃沈した初の事例だったそうです。

なお、この「アルバコア」。
天龍を含めて計 11 隻もの日本船舶を沈めた、恐ろしい戦果の艦です。
駆逐艦「大潮」「」、空母「大鳳」も犠牲になりました。

天龍型姉妹艦の「龍田」は、1944 年 03 月。輸送船団を護衛中、木更津沖にて、同じく米潜水艦からの魚雷攻撃を受けて沈没しています。

 

 

艦これの天龍ちゃん

割と序盤で、勇ましいセリフと共にすぐ出てきてくれる天龍ちゃん。
船なのに何故か長い刀を手にしてるし、独眼竜眼帯だし、紫の蛍光色を体に帯びてるし。なんだか凄く強そうです。
世界水準超えのアピールも繰り返して、すごく頼もしい!
駆逐艦メインの艦隊で、最初は大活躍ですね。

でもその内、重巡メンツが登場するにつれて、思うんです。
あれ・・・ひょっとして天龍ちゃん、そんなに強くない?
あ、世界水準って、大正時代が基準ですか・・・!?(察し)
しかし、ひたすら強がって虚勢を張る天龍ちゃん可愛いという気持ちがムクムクと湧き上がって来てですね。
天龍ちゃん可愛い!怖い!可愛い!怖い!
あとは熱いお茶が怖いのでしょう。

そんな天龍ちゃんですが、小型艦ゆえ軽巡の中では一番燃費が良く、遠征艦隊の旗艦としては、うってつけです。
燃費が上がっちゃう近代化改装をわざと行わない提督も居るんだとか。
輸送艦隊護衛の任務を旗艦として務めた史実も相まって、駆逐艦ズの面倒見の良い姉御肌という二次創作イメージが強いですね。

一方、微笑みヤクザの龍田さん
どうしてこうなった。

 


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